行政職員を対象にした研修をご紹介します。
行政ならではの状況とニーズに即した内容です。
これまで各地の地方自治体で実施したものを一覧にしています。
- “多様な意見をまとめる”ファシリテーション研修
- “若手の力を引き出す”対話型リーダーシップ研修
- “少数でも成果を上げる”チームビルディング研修
- 住民協働のコミュニケーション力研修
- “説得力アップ!”プレゼン・説明力研修
全ての研修に共通する5つの特徴
① 職員同士だけではなく、「住民」と関わる行政機関特有の状況に即した内容
② ゲーム等ではなく、生のテーマでの対話やロールプレイを用いた実践的な「リアル体験型演習」
③ 全ての活動のベースとなる「人間関係」を重視し、心理学に基づいた信頼関係づくりを押さえる
④ 組織活動に不可欠な「合意形成」にこだわり、意見を扱う「ロジカルシンキング」を押さえる
⑤ 研修をあくまで育成プロセスの一部と捉え、研修前後に学習と行動を促進する「仕組み」を用意
⒈ “多様な意見をまとめる”ファシリテーション研修
◆対象層 | 新任管理職、管理職候補職員、または会議の進行を担当する職員 |
◆ねらい | 庁内の会議、住民・関係者を交えた会議、様々な会議で行政職員は立場の異なる人々の多様な意見をまとめなければなりません。意見をただ聴くだけではなく、“真意“を引き出し、合意点を見出す会議進行のコツを習得します。 |
◆内 容 | 合意形成の基本=「交渉学」の手法〜意見の奥にある「ニーズ」を見極め、それらを満たす手段を創造的に考えるというロジカルな視点と合意までのプロセス。「準備が8割」事前にやっておきたい事〜意見を会議までに考えておいてもらうための議題と問いの提供の仕方。障壁を除くための正しい「根回し」の方法。心理的安全性の高め方〜意見が出やすくなる雰囲気づくり、ルールづくりニーズを引き出す質問術〜意見の奥にある「満たしたいこと」を明らかにする質問の仕方。困った時の介入術〜長話や脱線の際の介入方法(上手な言葉のかけ方)。 |
◆研修の特徴 | 【合意形成の論理】 一般のファシリテーション研修は司会進行術に止まり、合意形成の土台となる交渉学には触れていません。本研修では本質的に重要な視点を獲得できます。 【フォーマット化】 難しいと言われる会議進行を誰でもできるようにしたフォーマットに沿って学習していただきます。 【ステップ学習】 ステップごとに分けて講義・演習を行うことで、着実に出来るようにします。 |
◆期待される成果 | 受講者は会議を進行する際、参加者全員の意見を引き出した上で時間内に結論をまとめられるようになる。また、会議終了後の行動が明確で具体的になることで、業務が着実に行われ、進捗が速くなる。さらに、参加者の会議に対する意識が前向きになり、協力的な雰囲気が高まる。 |
◆主な実績 | 福井県・飛騨市・恵那市・豊中市・姫路市・広島市 等 |
◆受講者の声 | 👤とてもわかりやすく、今後に活かせる研修でした。合意形成での「本当の関心」の明確化が大事。 👤ファシリテーションって深いんだなと感じた。「人と意見を切り離す」はためになった。👤今まで正しいと思って進行していた会議がそうではないと理解できた。 |
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⒉ “若手の力を引き出す”対話型リーダーシップ研修
◆対象層 | 新任管理職、管理職候補職員等 |
◆ねらい | 「Z世代」と呼ばれる今の若手職員を育成するには、彼らの気質や価値観に沿った関わり方が求められます。上手な対話で部下の力を引き出せる上司になるためのマインドとスキルを習得します。 |
◆内 容 | イマドキの若者が上司に求めることは?〜アンケート調査のキーワードから、若者が求める上司像を理解イマドキのリーダーシップとは?〜リーダー観の変遷/あらためて管理職の役割とは/今後益々求められる「人間力・対話力」基本の信頼関係構築術〜信頼を得るコミュニケーション(傾聴/承認/自己開示)部下の力を引き出す対話の技術〜ポジティブ・ティーチング/コーチング/フィードバック対話を仕組み化する方法〜1on1 ミーティング/オフサイトミーティング/チャット・ITの活用 |
◆研修の特徴 | ※体験と、そこからの気づきを重視した研修です。 【チェックリストの活用】 リーダーとしての自分のこれまでの言動や考え方をチェックリストを用いて点検し、自分の得意と課題に気づきます。 【ポジティブ体験】 傾聴や「褒め」や「プラスの教え方」を部下の立場で体験することで、効果を実感できます。 【対話による学び】 対話の手法を学ぶだけではなく、自分がどうすべきかの「答え」を対話から得ることも通して学びを深めます。 |
◆期待される成果 | ◆受講者の態度がポジティブになり、部下の良い仕事を褒めてやる気を引き出せるようになる。 ◆受講者が「話が聴ける」上司になり、部下との対話を行って考えと主体性を引き出すようになる。 ◆受講者がリーダーシップを発揮し、部署を協力し合う「チーム」としてまとめていくようになる。 |
◆主な実績 | 福井県・高山市・日進市・諏訪市・吹田市 等 |
◆受講者の声 | 👤新しいリーダーのスタイル、良い人間関係を築く事が重要と理解できた。 👤部下や仲間との接し方を考えようと思いました。 👤部下の優れた部分を引き出すことも必要であると感じました。 👤(職場の)全員の事を今以上に見たいと思った。 👤今まで考えたこともない話が聞けた。部下との対話を大切にする。 |
⒊ “少数でも成果を上げる”チームビルディング研修
◆対象層 | 若手職員〜係長〜課長 等 |
◆ねらい | 近年の自治体は、人口減少等を背景に多くの業務を少ない職員数で遂行する必要に迫られています。そこで必要なのが一人一人の力を最大化する「チーム力」です。相互に協力して生産性を上げる「強くてあたたかいチーム」をつくるマインド・仕組み・対話スキルを習得します。 |
◆内 容 | チームを育てる4つの視点〜やるべきこと(ゴール・役割・プロセス・人間関係)を詳細に理解リーダーシップとフォロワーシップ〜リーダー、フォロワー双方の役割を理解し、特にフォロワーができる貢献の仕方を学ぶ信頼関係を築くコミュニケーション〜話しやすい関係を築く挨拶、声がけ、「褒める」等チームをつくる対話の方法〜お互いの本心、共通のゴール、解決のアイディアを深く自由に話し合う体験と技術チームをつくる「仕組み」〜対話と相互協力をしやすくする機会・仕組みのつくり方 |
◆研修の特徴 | 【双方向】 リーダー・フォロワー双方の視点に立つことを重視し、チームに貢献する主体性を高めます。【体感】 ディスカッションと内省のワークを多用し、実感・感情を伴って学びを落とし込みます。【対話】 普段言いにくい本音や理想を語り合い、対話体験を通してチームづくりの方法を学びます。 |
◆期待される成果 | 受講者は、お互いの良さ・貢献を認める言葉を日常的に交わし、話しやすい雰囲気が各部署にできる。また、協力し合う仕組みを向上させ、気軽に助け合えるようになって生産性が高まる。さらに、上司に対して「協働するフォロワー」の意識を持ち、上司の手が回らない仕事を率先して行うとともに、建設的な提言を行うようになる。 |
◆主な実績 | 福井県・高山市・日進市・諏訪市・岐阜県西南濃市町村 等 |
◆受講者の声 | 👤非常にわかりやすかった。考える機会が多く具体的なイメージを持てた。 👤理想のチームを築くにも手順があることがわかり、その中で自分は何から始められるのか見えたように思います。 👤実際に自分の思いを受けてもらえる心地よさを感じた。 👤理想の職員像や市役所像を話したり、互いの良さを褒め合ったりする中で同じグループの人たちとチームとしての一体感を感じられたよい研修でした。会話することの重要性を実感できました。 👤自分は、行動力はあるが提言力に乏しい「従属者型」のフォロワーになっていると感じた。今後は自分の意見を伝えるよう心がけたい。 |
⒋ 住民協働のコミュニケーション力研修
◆対象 層 | 課長・係長級はじめ、住民協働担当や住民に対応する職員 |
◆ねらい | 近年、地域住民のニーズの多様化や職員の人員不足等を背景に「住民主体のまちづくり」を掲げる自治体が増えています。しかし、何を持って「協働」と言うのか?どうすれば主体的な参加を引き出せるのか?行政はどこまで言っていいのか?等、現場の職員からは住民との関わり方について悩む声が多く聞かれます。この研修では、住民協働の概念や住民・行政それぞれの役割を整理した上で、住民と現場で関わる際の上手なコミュニケーション方法を習得します。 |
◆内 容 | 「住民協働」とは?〜曖昧な住民協働の概念を整理し、事例を元に理解します。住民協働プロジェクト立案〜各自の担当業務における住民協働の可能性を検討します。参加・協働を促すコミュニケーション手法〜ワークショップ、説明会、アンケート等、住民の意見を集約し、協働を促す手法を学びます。協働のための対話力〜協力の引き出し方、無理な事の断り方等一対一での対話術。ワークショップの進め方〜多様な人々から意見を聞く場の上手な進め方。 |
◆研修の特徴 | 【ロールプレイ】 地域課題をめぐる会合を様々な立場の住民と行政職員の役を演じて行うロールプレイを活用し、合意形成や住民協働の方法を体験的に学びます。 |
◆期待される成果 | 受講者は住民の感情を尊重し、対話のプロセスを大事にして合意・協力を得やすくなる。受講者は住民の声を集めるワークショップを計画し、基本的な進行ができるようになる。受講者は住民のやる気と参加を促す住民協働事業を立案することができるようになる。 |
◆主な実績 | 富山県・福井県・愛知県東浦町 等 |
⒌ “説得力アップ!”プレゼン・説明力研修
◆対象層 | 全職員 |
◆ねらい | 庁内での報告、議員への説明、住民説明会等、行政職員にとって「説明」は不可欠で重要なタスクです。しかし、簡潔に要点を伝えられない、相手に納得してもらえない、逆に反発をもらう。そんな悩みを持つ職員は少なくありません。説明やプレゼンテーションの場で、相手を上手に納得させられる伝え方を習得します。 |
◆内 容 | やってはいけない話し方〜回りくどい説明、資料の朗読、一方通行等NGな行動をチェック伝わる話し方の心・技・体〜全体像。まずは、「相手目線」のマインドセットからわかりやすい話し方(技)〜結論から/一文一意/PREP法等論理的にわかりやすくするコツ共感される話し方(体)〜表情・声・姿勢等の非言語表現/説得力の源泉=熱意の表し方/「私たち」の問題にする話し方上手なプレゼン資料の作り方〜一目でわかる資料を作るコツ |
◆研修の特徴 | 【100本ノック】 他の研修以上に演習中心で、「伝える」練習を30秒→1分→3分と、少しずつ時間を増やしながら何回も行い、「聞くより慣れる」で、上手な説明がいち早くできるようにしていきます。 |
◆期待される成果 | 受講者は誰に対しても簡潔でわかりやすい説明ができるようになる。受講者は相手の感情面にも訴えかけ、共感・納得が得られる話し方ができるようになる。プレゼンテーション等の資料を、視覚的で「一目で伝わる」ものにすることができる。 |