ファシリテーションとは?

ファシリテーション=全員の力を引き出すこと

最近ビジネスの世界などでよく聞かれるようになった「ファシリテーション」という言葉。

そもそも、どんな意味でしょうか?
私は、次のように説明しています。

グループとして最大限の成果を出すために、全員の声と力を引き出してまとめること

大事なポイントは、「全員参加」です。

トップや一部の人々の考えだけで決めるのではなく、また、その人たちばかりが
頑張るのでもなく、全員が考え、意見を出し、それぞれが持てる力を発揮できるように
事を進め、全体としての成果を最大化するということです。

上記はあくまで、簡潔にするための私の言い方ですが、
例えば、私も会員である日本ファシリテーション協会では次のように定義しています。

人々の活動が容易にできるよう支援し、うまくことが運ぶよう舵取りすること。
集団による問題解決、アイデア創造、教育、学習等、あらゆる知識創造活動を
支援し促進していく働きを意味します。

日本ファシリテーション協会

ファシリテーションと言うと、「会議」を思い浮かべることが多いと思いますが、
広い意味では、会社の業務、地域活動等、複数の人々の活動全般に当てはまります。

ビジネスでは企業の会議やプロジェクト推進、
公共分野では住民の意見を聞くワークショップの進行、
教育分野では生徒・学生の主体性を引き出す参加型教育、
芸術分野では創造性を引き出す体験の支援、

等、ファシリテーションは様々な分野で活用されています。

総じて、「グループの活動を促進すること」とも言えますね。

狭義のファシリテーション=会議の促進

もちろん、ファシリテーションが一番活用されるのが「会議」を初めとする話し合いの場です。

ですので、狭い意味では「会議を生産的に促進すること」がファシリテーションとも言えます。

様々な会議、話し合いの場において、参加者全員の意見を聞き、
その上で全員が納得行くように結論をまとめていくこと。

その「舵取り」をする行為が「ファシリテーション」であり、
そのように進行する人が「ファシリテーター」と呼ばれます。

ファシリテーターに求められるマインドや具体的なスキルは別途詳述しますが、
決して難しいことではなく、プロなど特定の人にしかできないことではありません。

ファシリテーションはあくまで「機能」です。
そういう意識を持っていれば誰がやってもいいし、
特に決めなくても、みんなが進行に気を配り、助け合うことで可能にもなります。

ファシリテーションは「プロセスの管理」

ファシリテーションを別の言い方で言うと、
「コンテンツ」ではなく「プロセス」を管理することです。

「コンテンツ」は「内容」という意味ですが、会議における参加者の考え、意見です。

「プロセス」は会議の手順や時間や雰囲気のこと。つまり、内容以外の全てのことです。
ファシリテーターが管理するのはこのプロセスの方です。

原則としてファシリテーター自身は自分の意見を言わず、
参加者の意見に対してもいいとか悪いとかを言いません。

もちろん、意見の評価は最終的には必要なのですが、
みんなが意見を言って、みんなで評価・判断できるように
プロセスを管理し、支援するのがファシリテーションであり、ファシリテーターの役割です。

安全な場、聴き合う場

プロセス管理において、最初に、そして、最も大切なのが「安心安全な場をつくる」ということです。

自分も発言していい。
何を言っても怒られない、馬鹿にされない。
ちゃんと聞いてもらえる。

参加者がそう感じられる「心理的安全性」の高い場をつくっていくこと。
そうして、誰もが意見を自由に出せる雰囲気をつくっていくことが何より大切です。

それには、お互いの意見を否定せずに、関心を持って「聴く」ということの“合意”が必要です。
また、そのためには、ファシリテーターが一番「聴く人」でなければなりません。

ちなみに、私は、「話し合う」というよりも、
聴き合う」という言葉、考え方の方が、良い会議に相応しいと思っています。

細かいスキルの話に行く前に、まずは「安全な場」をつくること。
それが、ファシリテーションにおいて最も大切な事だと思います。

MiNO1ファシリテーションオフィス